相続相談は弁護士にいつ頼む?失敗しない弁護士の選び方
相続が始まると、「誰に相談すればいいのかわからない」と不安になる方は多いものです。行政書士、司法書士、税理士…。しかし、揉め事の可能性がある、または既に家族間で意見の対立があるなら、最初に相談すべきは弁護士です。このガイドでは、相続問題で弁護士を味方につけるための正しい知識をお伝えします。
1. このサインが出たら、すぐに弁護士相談を
以下の状況に一つでも当てはまるなら、迷わず弁護士への相談を検討すべきです。
- 遺産分割でもめている、またはその可能性が高い(特定の相続人と連絡が取れない等)
- 遺言書の内容に疑問や不満がある
- 相続人同士の仲が元々悪く、話し合いが難しい
- 相続財産の中に借金が多い
- 内縁の妻や認知した子など、法定相続人以外の権利主張が想定される
2. 相続問題に強い弁護士を見極める3つのポイント
「なんでも屋」の弁護士ではなく、相続問題を専門的に扱う弁護士を選ぶことが成功のカギです。
- 実績と専門性: 弁護士の所属する法律事務所のウェブサイトで、「相続」を専門分野の一つとして挙げ、具体的な解決事例を公開しているか確認。
- 初回相談の対応: 初回相談(多くの事務所で無料)は、弁護士の相性や説明のわかりやすさを見極める絶好の機会。あなたの話を親身に聞き、見通しを明確に説明してくれるか。
- 費用の明示: 着手金、成功報酬、時計報酬など、費用体系を明確に提示してくれるか。曖昧な説明は避けるべき。
3. 弁護士に依頼するメリット~「争族」を「相続」に~
- 交渉の代行: 感情的になりがちな家族間の交渉を、中立な専門家が客観的に代行。関係悪化を防ぎ、冷静な解決を導く。
- 法的な裏付け: あなたの主張が法律上正当かどうかの判断を得られる。強い主張と、譲るべき部分の見極めができる。
- 強制執行力: 話し合いがまとまれば、その内容を「遺産分割審判」という法的効力の強い形にできる。
4. 相談前に準備するもの
相談をスムーズにし、正確な見通しを得るために、以下のものをできるだけ準備しましょう。
- 相続人関係図
- 亡くなられた方の財産目録(預貯金、不動産、負債などが分かるもの)
- 遺言書(ある場合)
相続は「終わり」ではなく、残された家族の「新しい始まり」です。その第一歩を、専門家のサポートを得て、冷静かつ確実に踏み出しましょう。
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